エリック・トランプ氏は、月曜日に東京で開催される日本のビットコイン・トレジャリー企業メタプラネット(3350.T)の株主総会に出席すると予想されている。これは、米国大統領一族が仮想通貨事業を国際的に拡大している状況を受けてのことだ。ドナルド・トランプ大統領の次男であるエリック・トランプ氏は、20億ドル以上のビットコインを保有するメタプラネットの顧問に3月に任命されており、同氏は先週香港で開催されたビットコイン・アジア・カンファレンスに出席した後、今回の総会に出席することになる。エリック・トランプ氏と弟のドナルド・トランプ・ジュニア氏が設立した仮想通貨マイナーのアメリカン・ビットコインは、今月中にナスダック上場を目指している。現在アメリカン・ビットコインの80%を保有する同社のCEO、アッシャー・ジェヌート氏は、エリック・トランプ氏がメタプラネットのイベントに出席すると述べた。この件については、ブルームバーグが以前報じていた。ドナルド・トランプ氏は「仮想通貨大統領」になることを公約しており、仮想通貨は銀行システムを改善し、米ドルの優位性を高める可能性があるとして、仮想通貨を支持している。トランプ氏の資産に大きく貢献した仮想通貨などの事業の一部は、同氏の政権下での米国の政策転換の恩恵を受けており、批判を招いている。メタプラネットの株主は、最大5億5000万株の新株を海外で1303億円(8億8441万ドル)で売却する計画について投票する予定だ。売却益の大半はビットコインの購入に充てられる。メタプラネットは、エリック・トランプ氏のこの会合への関与についてコメントを控えた。トランプ氏の代理人もコメント要請に応じなかった。以前はホテル運営会社だったメタプラネットは、仮想通貨への転換で大きな成果を上げている。同社の株価は過去12ヶ月で約760%上昇し、東証株価指数(.TOPX)は14%上昇している。メタプラネットは今年初め、エリック・トランプ氏を新たに設立された諮問委員会に任命し、「世界的なデジタル資産導入の主導的な声であり提唱者」と評した。東京証券取引所スタンダード市場に上場する同社は、以前はレッド・プラネット・ジャパンという社名で、ホテル運営を主力としていました。それ以前は音楽CDの卸売業を営んでいました。同社の子会社であるレッド・プラネット・ホテルズ・ジャパンは、2024年5月に破産申請を行いました。(1ドル=147.3300円)[ロイター]